「MIDIキーボードは便利って聞くけど本当に必要なの?」、「鍵盤数の種類が多くてどのモデルを選んで良いかわからない」と悩んでいませんか?
この記事ではMIDIキーボードの必要性とおすすめモデルを鍵盤数別に紹介します。
あなたにどんなMIDIキーボードが適しているのかわかりやすく解説します!
目次
そもそもMIDIキーボードって必要なの?
MIDIキーボードとはUSBでパソコンに接続し音階情報を入力するための機材です。(音源そのものは内蔵していないので単体では音はなりません。)
MIDIキーボードが無いとマウスでポチポチ音を打ち込んで、音色の確認のために一度再生して、、、、と気が遠くなるほどの苦行を強いられます。
そのためDTMをやっている人は必須で揃えるべきアイテムになります。
さらにこれは声を大にして言いたいのですが「ピアノ弾けないしMIDIキーボードは必要ないかも、、、?」と思ってはいけません!
最近のDAWソフトは鍵盤を一つ押すだけで勝手にコードに変換してくれたり、作曲をサポートする機能がたくさんありますので、その辺の心配は無用です。
またMIDキーボードにはドラムの打ち込みにも適したパッドが搭載されているモデルもあるので、音の入力が格段に早くなります。
MIDIキーボードを選ぶ際にチェックするポイント
ではここからMIDIキーボードを選ぶ際にチェックするポイントを紹介します。
人によって制作する音楽のジャンルやピアノ経験の有無によって最適なモデルが異なるため、この辺りの知識は最低限抑えておきましょう。
鍵盤数
MIDIキーボードには定番の鍵盤数が存在し、多くの製品が25鍵、49鍵、61鍵、88鍵で作られています。
もちろん鍵盤数が多ければ多いほど一度に弾ける音域が広がりますので可能であれば49鍵盤以上を購入するのがおすすめです。
一方で日本の住宅事情的にあまり大きなMIDIキーボードを置けない環境の方や、初心者で予算を抑えたものを検討している方は25鍵のキーボードで問題ありません。
まずはMIDIキーボードを使いこなせるようになってから、より多い鍵盤数のモデルを検討しましょう。
また25鍵盤はリュックに収まるくらいの大きさですので、持ち運んで外出先で使用できるといったメリットもあります。
鍵盤の種類
MIDIキーボードの鍵盤には大きく分けて以下の3種類があります。
- ハンマーアクション鍵盤:本物のピアノと同様にずっしりと重量感があり、ピアノ経験者に向いている。
- セミウェイト鍵盤:上記のハンマーアクションよりは軽いが、弾き方の強弱はある程度表現できるためオールマイティーに使える。
- ライトウェイト鍵盤:バネ式の鍵盤で最もタッチが軽い。リズムトラックの打ち込みや簡単なメロディーの打ち込みに向いている。
ハンマーアクション>セミウェイト>ライトウェイトの順に価格が高いのですが、ハンマーアクションを選んでおけば正解かというと、一概にそうとは言えません。
ハンマーアクションのデメリットとして鍵盤が重い分リズムトラック系の打ち込みをするには指が疲れてしまいますので、この場合だとセミウェイト・ライトウェイトの方が適しています。
ピアノ経験者で和音をリアルタイムで打ち込むなどの用途にはハンマーアクション、それ以外の方はセミウェイト、予算を抑えたい場合はライトウェイトを選ぶと良いでしょう。
おすすめMIDIキーボード
それではここからおすすめMIDIキーボードを鍵盤数別に紹介します!
同じ鍵盤数でも打ち込み用のパッドやツマミの有無、鍵盤の質感などが異なるので、各鍵盤数毎に2モデルずつピックアップします。
25鍵盤のMIDIキーボード
まずは25鍵盤のおすすめモデルを紹介します。
価格的にも初心者が手に取りやすく、知名度の高い定番モデルを二つ選定しました。
KORG / microKEY2-25
こちらは日本の楽器メーカーKORGから発売されているmicroKEYシリーズです。
筆者もサブのMIDIキーボードとして愛用しており、ライトウェイト鍵盤のコンパクトなモデルです。
鍵盤+オクターブスイッチ+モジュレーションホイールの基本的な機能が抑えられていて、かつ価格が非常に良心的なので初心者が最初に買うMIDIキーボードとしておすすめです。
AKAI / MPK mini MK3
こちら日本のメーカーAKAIから発売されているMPKシリーズのMIDIキーボードです。
このモデルの特徴としてリズムトラックの打ち込みに適したパッドや、音量や音色をコントロールできるノブがそれぞれ8つずつ搭載されていることです。
ヒップホップ風なトラックをリアルタイム打ち込みしたい方などにおすすめです。
49鍵盤のMIDIキーボード
ここからは49鍵盤のMIDIキーボードを紹介します。
49鍵であればピアノのように両手でフレーズを打ち込んだり、重厚なストリングスの演奏に向いているので、多くのジャンルの制作で活躍できるでしょう。
M-AUDIO / Keystation49 mk3
おそらく世界で最も使用されているMIDIキーボードがこちらのM-AUDIOのKeystationシリーズです。
安価な価格帯にも関わらずクオリティーの高いライトウェイト鍵盤で多くのミュージシャンに使用されています。
とりあえず49鍵盤の中で何を選べば良いかわからない方にはKeystation 49がおすすめです。
ROLAND / A-49-BK
こちらは日本のメーカーRolandから発売されているAシリーズのMIDIキーボードです。
Keystationと同様にシンプルな49鍵モデルですが、こちらはより質感が良い(バネの跳ね返りが柔らかい)ライトウェイト鍵盤を採用しています。
そしてこのモデルだけの特徴として、本体の上にかざした手の動きに合わせて音色をリアルタイムで変化させる機能”D-beam”が搭載されています。
49鍵盤のMIDIキーボードの中でもプレミアムな質感のモデルなので、少し予算に余裕があれば検討する価値があります。
61鍵盤のMIDIキーボード
ピアノ経験者やリアルタイムにストリングスなどの和音を入力したい人には61鍵盤のキーボードをおすすめします。
49鍵盤と比べるとストレスを感じることなく両手で演奏することができるので、予算・デスク上のスペースに余裕があれば61鍵モデルを検討しましょう。
M-AUDIO / Keystation 61 MK3
こちらは先ほど紹介したKeystationシリーズの61鍵モデルです。
49鍵と異なりこのモデルはセミウェイト鍵盤を採用しているので、さらに弾き心地を快適にしたMIDIキーボードになります。
基本的にセミウェイト鍵盤を採用すると価格が上がってしまうのですが、その中でもKeysationシリーズはリーズナブルな価格に抑えられているので予算を抑えたい人におすすめです。
Native Instruments / KOMPLETE KONTROL A61
最後に紹介するのはNative InstrumentsのKOMPLETE KONTROL Aシリーズです。
こちらもセミウェイト鍵盤を採用しており、音色コントロール用のノブが8つ搭載されています。
さらに”NKS”と呼ばれるNative Instruments社が広めた規格に対応したプラグインソフトウェアであれば、KOMPLETE KONTROLシリーズのノブやボタンだけで音色を検索・変更することができます。
音を入力するだけではなく入力する音自体もキーボード側から操作・調節できるため、制作の効率が格段に上がります。
まとめ
いかがでしたか?
市場には数多くのMIDIキーボードが存在しますが、本記事で紹介した6機種は定番モデルとして人気が高く、特に初心者の方におすすめです。
音色の変更やパッド・ノブの有無によっても使い勝手が全く違うため、自分の使用スタイルにあったMIDIキーボードを選びましょう。