歪みエフェクターを調べているとダンブル系という言葉が出てきますがあまり耳馴染みはないですよね。
本記事ではダンブル系エフェクターの成り立ちの解説とおすすめ5機種を紹介します!
ダンブル系エフェクターに興味があるギタリストは必見です。
目次
ダンブル系エフェクターって?
ダンブル系エフェクターとはアメリカのギターアンプ職人であるハワード・ダンブル氏が手がけたDumble Ampにインスパイアされたエフェクターをダンブル系と呼んでいます。
オリジナルのダンブルアンプの特徴としてはクリーントーン〜クランチで弾いた時のレスポンスが尋常じゃなく速いです。
元々ダンブルアンプ自体がブラックフェイス期のFenderアンプをベースに作られていたこともあり、クリーントーンに透明感があったり、歪ませた時に芯が太くブルージーな歪みが出ます。
1~3弦を弾いても4~6弦と同じくらい音に芯があり、ピッキングニュアンスも極端に出るため初心者にとってはミスが目立つかもしれません、、、
サウンドのカッコ良さがプレイヤーの演奏スキルに依存するので、個人的な偏見ですが中〜上級者が最終的に行き着くイメージがあります。
またブルースロックやR&Bのジャンルで使われるイメージが強いですね。
ちなみにオリジナルのダンブルアンプは超絶レア物でほとんど市場に出回っていません。
そのためダンブルアンプの音を手に入りやすく・手が届きやすい価格で再現したものがダンブル系エフェクターとして市場で販売されています。
おすすめダンブル系エフェクター/オーバードライブ
それではここから筆者がおすすめするダンブル系のエフェクターを5つ紹介します!
TS系やプレキシ系と比べると玄人好みのダンブル系はそこまで数は多くありませんが、クオリティの高いモデルを厳選しました。
MOOER ( ムーアー ) / Micro PreAMP 010
とりあえずダンブル系の音を使ってみたい人にはMooerのMicro PreAMPシリーズをおすすめします。
こちらのMicro PreAmp 010はコンパクトなプリアンプ型のエフェクターで、VolumeやGainに加えて3バンドのEQが搭載されています。
さらにキャビネットシミュレーターまで付いていて、キャビシミュをOn/Off切り替えることでプリアンプ or 歪みエフェクターと使い分けが可能です!
厳密には本エフェクターはダンブルアンプにインスパイアされたTwo Rockというアンプのシミュレートなのですが、サウンドの特徴としてダンブル系特有のプリッとしたアタック感がきちんと再現されていますね。
ダンブル系エフェクターの中ではダントツに安価で機能性に優れているモデルです。
MAD PROFESSOR ( マッドプロフェッサー ) / Sweet Honey Overdrive Factory
今回紹介するエフェクターの中ではこちらのSweet Honey Overdriveが最もベストセラーのモデルでしょうか。
サウンドの特徴としては非常に素直に歪みますが、歪み量を上げるとダンブル系独特のパキッとしたアタック感が感じられます。
ダンブル系のキャラクターの再現に全振りをしているわけではなく、Toneや歪みの量を調節することでメロウな曲からスピード感のあるブルース/ファンクまで幅広く対応できます。
完全再現という感じではなく、ダンブルアンプの雰囲気がある使いやすいオーバードライブといった位置付けだと思います。
Wampler Pedals ( ワンプラー) / Euphoria
有名なアンプからインスパイアされたエフェクターを数多くヒットさせているWamplerペダルからもダンブル系のエフェクターが出ています。
今回紹介するエフェクターの中では最もゲイン幅が広いダンブル系のオーバードライブです。
トグルスイッチを使ってモードを切り替えることで、軽い歪みから深い歪みまで幅広く対応できます。
ちなみに18Vでも駆動させることができ、その場合はよりダイナミクスがはっきりしたサウンドになるのでダンブル系特有のクリーン〜クランチが好きな人は18Vで使うのもアリかなと思います。
J. ROCKETT AUDIO DESIGNS ( ジェイ・ロケット・オーディオ・デザインズ ) / Lenny
こちらはケンタウロスのクローンペダルで有名なJ Rockettから販売されているLennyというダンブル系エフェクターです。
ボリュームとトーンのシンプルな2ノブ操作でオーバードライブというよりはクリーン〜クランチくらいまでの歪み量がターゲットになります。
音は本家のダンブルアンプと聴き間違えるくらいキャラクターがダンブルしてますね、、、、!
実はこのペダルはステーヴィーレイヴォーン所有のダンブルアンプを再現したというちょっとマニアックなエフェクターです。
チューブスクリーマーを組み合わせてSRVごっこをしたくなるほどクオリティの高いダンブル系エフェクターですね。
SHIN’S MUSIC ( シンズミュージック ) / DUMBLOID
最後に紹介するのは国産のSHIN’S MUSICのDUMBLOIDというエフェクターです。
サウンドの特徴として綺麗なクリーン〜クランチも素晴らしいのですが、深く歪ませた時の挙動が扱いやすいかつ上手くダンブルサウンドを表現しています。
ダンブルアンプの後期モデルは初期よりも歪みやすく、その辺りのニュアンスを再現されている漢字でしょうか。
(もちろんプレイヤーの腕がある前提ですが)冗談抜きでため息が出るほど美しい音が出ます、、、!
音の再現度・使いやすさでは今回紹介したエフェクターの中では一番かなと思います。
例えばJohn Mayerも使用していたり、全世界で評価されているプレミアムエフェクターです。
まとめ
いかがでしたか?
ダンブルアンプ自体は癖の強いサウンドですが、ダンブル系のエフェクターは各社工夫を凝らしていて使いやすくチューニングされていて面白いですね。
総じてピッキングニュアンスに敏感に反応するので、スケール練習をするのに向いているかも?と思ったりします、、、、!
こちらの記事ではダンブル系以外のオーバードライブのカテゴリを詳しく解説しているので、是非読んでみてください!