ギタリストの必須エフェクター!! おすすめクリーンブースター5機種

皆さんはこんな経験はありませんか?

「ライブでギターソロを弾いたはいいが、バッキングに合わせて音量を調整していたので、アンサンブルに埋もれてしまった。

「どうもクリーントーンに迫力や色気が足りない。

その悩み、クリーンブースターにお任せください。

クリーンブースターとは?

「ギターの音を”歪ませずに”音量を上げたり、音を太くしたりするエフェクター」

それがクリーンブースターです。ざっくりとした括りで言えば歪みペダルの一種。

そう、オーバードライブやディストーションの親戚です。

他の歪みペダルとの違いはずばり「歪ませない」こと。矛盾してますね笑

音を歪ませずに音量だけを上げたり、音を太くするなどの味付け効果が期待できます。

だから、ギターソロを弾くときに音が埋もれないように踏んだり、ギターの音色を整えるために常時ONにする用途に向いているんです。

このギターの音色を整えるという用途ですが、クリーントーンはもちろん、歪みペダルやアンプで作る歪みにさらなる“深さ”“コシ”を求めて使われることも多いです。

ノブが1つしかないモデルも多いんですが、意外と奥が深いエフェクターですよ!

今回は安価なものから高級機まで、味付けの薄いものから濃いものまで、幅広く5つを選んでみました。

それでは実際のモデルを紹介していきます。

Xotic EP Booster

皆さん、エコープレックスというエフェクターはご存じでしょうか。

Jimmy Page(Led Zeppelin)ら伝説的なギタリスト達によって使われた、エコーを発生させるエフェクターです。

でも彼らの本命はエコー効果ではないんです。

これを繋ぐとギターの音が太く艶やかになります。魔法のような効果です。

だから、エコーをオフにしてこの味付け効果のみを狙って使われることも多かったのです。

このEP BoosterはあのEric Johnsonも認めるほど、エコープレックスの味付けサウンドをよく再現しているんです。

Ericといえば、「アンプの上に埃が被っているとサウンドが違う」と言ったり、ペダルを置く木の板に異様にこだわったりする、クレイジーなくらい耳が良い人です。

念のために言っておきますが、エコー効果はついていません。

要はみんなエコーマシンというより、ブースターとして使っていたということなんでしょうね。

あと、実際のEchoplexってめちゃめちゃでかいんですよ!

コンパクトに越したことはないですよね。

クリーンブースターにありがちな1ノブのペダルですが、内部スイッチでEQ特性を切り替えることができます。

また、電源も標準的な9Vから18Vまで対応しているので、より広いヘッドルームを求めることもできます。

EP Boosterについては単独でじっくりとレビューを書いているので以下の記事もご覧ください!

EP Boosterの本体画像

TC ELECTRONIC Spark Mini Booster

 筆者はこのモデル、先述したEP Boosterの強力なライバルだと思っています。

価格は半分以下で、今回ご紹介するペダルの中でも最安です。

しかしながら、同じくコンパクトボディに魅力がギュッと詰まっています。

特にご紹介したいのがPrimeTImeという機能。これはすごいですよ!

スイッチを踏んでいる長さに応じてラッチ式とモメンタリー式を切り替えできます。

これが何を意味するか。

なんと、「ボリュームペダルのように足で踏んでいる間だけブースト」できます。

フレーズごとに音量をプラス方向にコントロールできるので、いっきに表現力の幅が広がるんです。

もちろん、単に音をブーストするだけでなく、適度な味付けとともに音をブーストしてくれます。

せっかくなので先程のEP Boosterとのvs.動画です。

先程のEP Boosterと比べると、より明るいサウンドという印象でしょうか。

これは大変なエフェクターだと思います。憎いね、TC ELECTRONIC。

MXR Micro Amp

以前にも当ブログでご紹介したMXR Micro Ampです。

John FrucianteBeckNoel Gallagherといった数え切れないほどの大御所にも愛用されており、ザ・クリーンブースターといったかんじのモデルです。

「バッファ、プリアンプ的用途」「ブースター」「ピックアップの出力不足を補う」。

これらクリーンブースターに求められていることをそつなくこなす優等生ですね!

バッファについてはこちらの記事が詳しいので、よかったら読んでみてください。

 Micro Ampはクリーンブースターの業界標準と言っていいのではないでしょうか。

音色の変化もとても自然で、広く愛されている理由はそこにあるのかもしれません。

Micro Ampについては単独でじっくりとレビューを書いているので以下の記事もご覧ください!

MXR Micro Ampの本体画像

Xotic RC Booster V2

RC Boosterは2つのゲインチャンネルと、トレブルとベースの2つのイコライザーを搭載したクリーンブースターです。

今回ご紹介するモデルの中でもとびきり自由度の高いペダルに仕上がっています。

あれ?RC Boosterってこんなだったっけ?とちょっと前からギターを弾いている方は感じたかもしれませんが、こちらは2016年にリニューアルされたバージョンなんです。

以前は2つめのGainはなかったし、スイッチも1つでしたよね。

右側のスイッチでOn/Offの切り替え、左側のスイッチでGain2のOn/Off切り替えができます。

青白く光っているのがGain2のノブですね。

EP Boosterと同様、9Vから18Vまでの電源に対応していますから、より広いヘッドルームを得ることができます。

Gain2がついていますが、そんなにバキバキ歪むとかではありません。

「手を添えてあげる」というかんじでしょうか。ゲインを自然にプラスしてくれます。

これとEQの組み合わせで自分好みの音に仕上げることができるというわけです。

筆者が使うとしたら、常時Onにしてギターソロを弾くときはGain2をOnにします!

RC Boosterについては単独でじっくりとレビューを書いているので以下の記事もご覧ください!

ZVEX Vexter Box Of Rock

「おいおいこいつディストーション紹介し始めたぞ」と思った方も多いかと思います。

確かにこれはディストーションペダルなんです。はい、それは認めます。

でも、このペダルのブーストセクションはSuper Hard Onという同社のクリーンブースターと同じ回路を使っているんです。

正直な話、Super Hard OnとBox Of Rockは値段があまり変わらないので、どうせならディストーションもついてくるBox Of Rockを買ったほうがお得ですよ!

ディストーション部分とクリーンブースター部分はスイッチで完全に別れています。

よって、ディストーション部分は使わないという場合でも、特に不都合はありません。

肝心の音ですが、ディストーションはマーシャル系の最高にご機嫌なサウンドです。

そして本題のクリーンブースター部分。これはとても自然に音が太くなります。

筆者もずいぶん長いこと愛用していて、弟にも勧めました笑

まとめ

 ざっくりまとめさせていただきます。

・味付けの薄いペダル

MXR Micro Amp

ZVEX Vexter Box Of Rock

・味付けの中くらいなペダル

TC ELECTRONIC Spark Mini Booster

・味付けの濃いペダル

Xotic EP Booster

・自分の好きな味に料理できるペダル

Xotic RC Booster

クリーンブースターは結構使う人の好みが出ます。

どれが一番良いかと言われると、十人十色の答えが返ってくるかと思います。

常時Onにする用とギターソロ時に踏む用で、2つのクリーンブースターを使うということもよくありますしね。

今回は完全にギタリスト目線で書きましたが、ベーシストの方にもおすすめです。

有名なベーシストではFlea(Red Hot Chili Peppers)がMicro Ampを使用しています。

あなただけのお気に入りペダルを見つけてみてください!

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