DTMをやるうえで、ヘッドフォンだけでのミックスやマスタリングは不安です。
モニタリング環境は多いほうが、より良い意図した音像を作れます。
この機会にモニタースピーカーを導入してみませんか?
私はヘッドフォン2つとモニタースピーカーでモニターしています。
モニタースピーカーといえば主な用途はミックス・マスタリングですよね。
重要視するのは正確な再生能力や解像度です。
今回ご紹介するYAMAHA HS5は低価格で高解像度を実現しています!
目次
低価格ながら高解像度のモニタースピーカー。
バランスの良いフラットな音をペアで3万円を切る低価格で実現! さすがYAMAHAです。
筆者はペアで10万円を超えるモニタースピーカーも所有しています。
さすがに音は負けますが、HS5のコストパフォーマンスは素晴らしいですね。
初心者の第一選択肢候補にぴったりでしょう。
ただ、強力な対抗馬、同じメーカーのYAMAHA MSP3がいます。
比較してみましょう。
HS5 VS. MSP5
結論から言います。どっちが良いとかではありません。
「家で大きな音を出せる人はHS5、出せない人はMSP3」です。以下に説明します。
HS5はMSP3よりも高音域の解像度で上回り、低音域もより重たいところまで再生可能です。
具体的な周波数特性がこちら。
・MSP3→65Hz~22kHz
・HS5→54Hz-30kHz
HS5のほうがワイドレンジになっています。これは単純に大きさの問題ですね。
スピーカーの口径、パワーアンプの出力も見てみましょう。
・MSP3→スピーカー3インチ、パワーアンプ20W
・HS5→スピーカー5インチ、パワーアンプ70W
スピーカーはHS5のほうが大きいですね。
パワーアンプの大きさも、MSP3が20Wなのに対して、HS5はなんと70Wです。
これが大きな音で再生しても音が破綻せずに余裕があることの証左でもあります。
ある程度大きな音で
先程「家で大きな音を出せる人はHS5、出せない人はMSP3」と述べました。
HS5は大きな音を出すことを前提に作られています。
その力を余すことなく使うためには、ある程度大きな音を出したいです。
70Wのパワーアンプを積んでいるわけですからね。
エレキギターのアンプも、大きな音で使ったときに力を発揮するものが多いですよね。
もちろん、小さい音で使えないわけではありません。
むしろそのバランスが破綻しないことに驚かされます。
しかしながら、そこそこのスペースを占領する道具です。
あまり大きな音の出せない環境なら、もっとコンパクトなMSP3を推します。
コントロール類
バックパネルにはルームコントロールとハイトリムがついています。
ある程度大きな音で鳴らす前提のHS5。
当然、部屋の環境やスピーカーセッティングの影響が出やすいです。
そんなときにコントロールを調整することで部屋にあった音響が得られます。
入力にはXLRとフォンを採用。
ノイズに強く脱着もガッチリしたXLRのバランス接続が断然おすすめです。
まとめ
ペアで3万円以下と大変安く、大きさにものを言わせた余裕のあるスペック。
ある程度大きな音が出せる方には本当におすすめできるモデルです。
環境がある方なら、モニタースピーカー入門の第一候補にふさわしいと思います。