【準備編】自作エフェクターを始めよう!

ペダルボード

エフェクターを自分で作ると、こんな良いことがあります。↓

とにかく安価(市販品の10分の1なんてこともザラです。)

部品や配線材、見た目にとことんこだわれる。モディファイもやりやすい!

・電子工作の知識と道具が手に入るので、ギターのリペアや改造にも応用できる。

筆者は高校時代に「ブティックペダルも安く作れるらしい」と聞いて始めました。

そこからハマって「内部で9→18Vに昇圧するMOD」なんてこともやるように。

電子工作と言うと敷居が高そうですが、プラモデル感覚でいけます。

これまでに10台以上のエフェクターを動作させてきたノウハウを共有します!

今回はシリーズ「自作エフェクターを始めよう!」の【準備編】。

自作エフェクターのざっくりとした解説と、準備するべき工具についてお伝えします。

エフェクターは「足と足の組み合わせ」

エフェクターはたくさんの部品が集まってできています。

コンデンサ、抵抗、ダイオード、トランジスタ、などなど…。

それらの部品の「足」同士が基板上で組み合わさって、ペダルとして動作しています。

基板を見てみましょう。まずは表面から。

自作エフェクターの内部

遊園地みたいですよね(違うか?)ではひっくり返して裏面を見ましょう。

自作エフェクターの内部
自作エフェクターの基板裏面

裏はこんなふうになっています。

パーツの足と足をつないで、「ハンダ」でとめているのです。

この基板を金属の箱にぶち込んで、ジャックやスイッチと配線すれば完成です。

インターネットで調べると、皆さん綺麗に配線していてびっくりします。

筆者はまだまだ下手です、、、

思ったより難しそうですか?

でも、この写真のエフェクター(Demeter のCompulator)はやや面倒な部類です。

【実践編】では、もっと部品が少なくて済むエフェクターを作ります。

工具を揃えよう!

自作エフェクター用の工具

筆者がエフェクターを作るときに使っている工具を撮影してみました。

実はこれに加えて電動ドリルなんかも持っています。

ドリルはエフェクターのケースに穴を開けるときに使います。が…

最近は穴開け済みのケースも売っているので、今回は省かせてもらいました。

あまり初期投資が高くなると、自作する気が失せてしまいますからね。

では、ひとつひとつの工具を解説していきます。

1.ハンダゴテ台

 ハンダゴテを置いておく台です。筆者は100円ショップで買いました。

しかし、やや貧弱なのでちゃんとしたものを買ったほうがいい気がします。

スポンジがついてるタイプが有名でしょうか。

2.ハンダゴテ

筆者は1996年生まれですが、中学の授業で触りました。

100円ショップにも置いてありますが、もうちょっと良いものを買いましょう。

温度があまり高くならない/上がるのが遅いと、作業効率を大幅に下げます!

筆者は55Wのものを使っていますが、これぐらいあれば大丈夫です。

今回は50Wかつ温度調節機能のついたハンダゴテをご紹介しました。

熱に弱い部品がある一方で、シールドケーブル作りは高熱がほしいことも。

そんな多用途に対応するためにも、温度調節機能はおすすめです!

3.ハンダ

ハンダです。筆者は音響部品用というのを使っています。

100円ショップでも手に入りますが、溶けにくかったり煙が酷かったりするようです。

いろいろとメーカーがあります。音にも影響しますので、こだわってみてください。

4.ハンダ吸い取り線

余分なハンダを除去するときに使います。意外と重要です。

ハンダの量が多すぎると、回路がショートして動作に影響をきたすことがあります。

これがなければ、今まで作ったエフェクターの半分はゴミ箱行きでした…。

5.ハンダ吸い取り機

こちらもハンダを除去する道具で、ポンプの要領でハンダを吸い出してくれます。

上記の吸取り線よりも大雑把に除去する用途で使いますね。

優先度で言えば、吸取り線に軍配が上がるでしょうか。

6.電工ペンチ

配線の切断、被覆をむく、端子をかしめる、ボルトの切断…

などなど、できることの多いペンチですね。

筆者は主にケーブルの被覆をむくのに使っています。

ハサミを使ったりしてもできますが、圧倒的に作業効率が変わってきます。

エフェクター自作では何本ものケーブルを扱いますから、作業効率命です!

筆者は100円ショップで買いました。やや精度が低いですが、まあまあ使えます。

ワイヤーストリッパーという専用品を用意するのがベターでしょうか。

7.ニッパー

ギタリストやベーシストであれば、弦を交換するときにニッパーを使いますよね。

筆者は100円ショップで買いました。使い捨て感覚ですね。

取り回しがいいので、エフェクターパーツの”足”を切断するのに使うことが多いです。

8.ラジオペンチ

パーツをつかんだり、足を曲げたりと大活躍のラジオペンチです。

こちらも100円ショップで買いました。

9.プラスドライバー

これはどこのご家庭にでもあるのではないでしょうか。

主にエフェクターの蓋を閉めるのに使います。

9品目を解説してきました。

思ったより工具が多くて、びっくりした方もいらっしゃるでしょうか。

・100円ショップを上手く活用する

・ハンダゴテだけはケチらずに良いものを使う

この2つを意識すればコストを抑えつつも、しっかり作業できますよ!

まとめ

今回はシリーズ「自作エフェクターを始めよう!」の【準備編】でした。

ごくごく簡単な自作エフェクターの解説と、準備するべき工具についてお伝えしました。

【回路探し編】では設計図となる回路のことを。

【実践編】ではZ.VexのSuper Hard Onというクリーンブースターを作ります!

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